第56回通関士試験の合格ライン予想

0.通関士試験の合格ライン予想

問題の難易度を考えると、各科目について「最低でも60%以上」だと思われます。
具体的には、つぎのとおりです。
A=得点する
B=得点したい
C=難しい
狙いたい得点=「得点する(A)」+「得点したい(B)×1/2

【参考】
第56回通関士試験の試験問題について(税関)

 

1.通関業法(狙いたい得点…37点/45点)…82%

第1問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ A
 ホ A
第2問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ A
 ホ A
第3問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ A
 ホ A
第4問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ A
 ホ A
第5問
 イ A
 ロ A
 ハ B
 ニ B
 ホ B

第6問 A
第7問 A
第8問 B
第9問 A
第10問 A

第11問 B
第12問 C
第13問 A
第14問 A
第15問 A
第16問 C
第17問 C
第18問 C
第19問 A
第20問 C

 

2.関税法等(狙いたい得点…41点/60点)…68%

第1問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ C
 ホ B
第2問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ A
 ホ C
第3問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ B
 ホ B
第4問
 イ A
 ロ A
 ハ A
 ニ A
 ホ A
第5問
 イ A
 ロ B
 ハ A
 ニ A
 ホ A

第6問 C
第7問 C
第8問 A
第9問 A
第10問 A
第11問 B
第12問 C
第13問 A
第14問 A
第15問 A

第16問 C
第17問 A
第18問 C
第19問 C
第20問 A
第21問 A
第22問 A
第23問 C
第24問 C
第25問 C
第26問 B
第27問 C
第28問 A
第29問 B
第30問 A

 

3.通関実務(狙いたい得点…39点/45点)…86%

第1問
 (a) A
 (b) A
 (c) A
 (d) A
 (e) A
第2問
 (a) A
 (b) A
 (c) A
 (d) A
 (e) A

 (f) A
 (g) A
 (h) A
 (i) A
 (j) A

第3問 B
第4問 A
第5問 B
第6問 A
第7問 B
第8問 A
第9問 A
第10問 A
第11問 A
第12問 A

第13問 A
第14問 C
第15問 A
第16問 C
第17問 C

 

4.総括

以上のような問題構成であり、全体として基本的な学習をしていれば合格ができる年度だったと思われる。

なお、昨年も書いたが全体としての合格基準について思うこと(超個人的所感)………

最近16年間で、比較的、受かりやすかった回は、
平成29年(第51回)21.3%
令和2年(第54回=前々回)16.9%
令和3年(第55回=前回)15.8%
それ以外の回は、15%以下である。

前回と前々回の合格率が高かったのは、実務が比較的6割をとれる出題であった、からだと思われる。
今回、前回以上に実務の点数が取りやすい問題が出題された。
そうすると、
①合格率が上がる
②合格率を15%以下となるように調整する
などがありうるが、前回の「実務が比較的6割をとれる出題」であったのに、それ以上解きやすい出題をしていることが、少し気になる。

例えば、確実に実務の事務処理能力のあることが合格基準とされ得ることもあるのではないか。とくに申告書や計算問題を大きく間違える合格者を減らそうとしている意図があるのではないだろうか。

そうすると、
業法‥‥‥‥‥6割以上 とか ○○点以上 とか
関税法等‥‥‥6割以上 とか ○○点以上 とか
実務‥‥‥‥‥6割以上(ただし、通関書類の作成要領(申告書)と計算式とを合計して○○点以上とする。) とか………
といった、合格基準の発表もあるような気がしてならない。

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