【条文順 通関士講座】通関士試験前日まで、あと5週(仮)

1.今回の内容

復習テスト⑦

 

2.確認問題

第1問 次の記述は、通関業法第14条の規定に基づく通関士の審査等に関するものであるが、(   )に入れるべき最も適切な語句を下の選択肢から選びなさい。

通関業者は、通関業法第14条の規定に基づき、通関書類のうち( イ )の承認に係る申請書等の通関業法施行令で定めるもの(通関士が( ロ )に従事している営業所における( ロ )に係るものに限る。)について、通関士にその( ハ )を審査させ、かつ、これに( ニ )させなければならない。ただし、( ニ )を必要とする通関書類についての( ニ )の有無は、当該通関書類の効力に影響を( ホ )。

①及ぼさない、②及ぼす、③関連業務、④記名、⑤形式、
⑥生じさせる、⑦署名、⑧通関業務、⑨通関業務以外の業務、⑩提出先、
⑪特定保税運送者、⑫特例輸入者、⑬内容、⑭捺印、⑮認定製造者

 

第2問 次の記述は、通関士の資格に関するものであるが、(   )に入れるべき最も適切な語句を下の選択肢から選びなさい。

1 通関士が、通関業法第31条第1項(確認)の確認を受けた( イ )の通関業務に( ロ )しないこととなったときは、通関士の資格を( ハ )する。
2 関税法第110条(関税を免れる等の罪)の規定に該当する違反行為をして( ニ )の刑に処せられその刑の執行を終わった日から( ホ )を経過しない者は、通関士となることはできない。

①3年、②5年、③7年、④営業所、⑤科料、
⑥従事、⑦所属、⑧専従、⑨喪失、⑩通関業者、
⑪通告、⑫剥奪、⑬罰金、⑭法人、⑮抹消

 

第3問 次の記述は、通関業法第 34 条に規定する通関業者に対する監督処分に関するものであるが、(   )に入れるべき最も適切な語句を下の選択肢から選びなさい。

1 財務大臣は、通関業者が通関業法第 3 条第 2 項(通関業の許可)の規定により許可に付された( イ )に違反したときは、その通関業者に対し、( ロ )以内の期間を定めて通関業務の全部若しくは一部の停止を命じ、又は許可の( ハ )をすることができる。
2 財務大臣は、通関業者に対して監督処分をしようとするときは、( ニ )の意見を聞かなければならず、また、当該監督処分をするときは、( ホ )により、その旨を当該通関業者に通知しなければならない。

①1年、②2年、③3年、④解除、⑤口頭、
⑥条件、⑦審査委員、⑧制限、⑨総務大臣、⑩その理由を付記した書面、
⑪対面、⑫中止、⑬通関士、⑭取消し、⑮要件

 

第4問 次の記述は、通関業者及び通関士の義務に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選びなさい。

1 通関業者が他人の依頼に応じて作成し税関官署に提出する輸入の許可前における貨物の引取りの承認に係る申請書については、通関士にその内容を審査させなければならない。
2 通関士は、その名義を他人に通関業務のため使用させてはならないが、当該通関士が自ら通関書類の審査を行うことなく他人に自己の記名をさせる行為は「その名義を他人に通関業務のため使用させる」場合にあたる。
3 通関士以外の通関業務の従業者は、これらの者がこれらの者でなくなった後も、正当な理由がなくて、通関業務に関して知り得た秘密を他に漏らし、又は盗用してはならない。
4 通関業者は、通関業務の料金の額を営業所において依頼者の見やすいように掲示しなければならないが、通関業法第7条に規定する関連業務の料金の額については、この限りではない。
5 法人である通関業者の役員は、通関業者の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。

 

第5問 次の記述は、通関業法第22条に規定する通関業者の記帳、届出、報告等に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。すべてを選びなさい。

1 通関業者は、通関士その他の通関業務の従業者(当該通関業者が法人である場合には、通関業務を担当する役員及び通関士その他の通関業務の従業者)に異動があった場合には、当該異動の日後60日以内に、その異動の内容を財務大臣に届け出なければならないこととされている。
2 通関業者は、通関業法第7条に規定する関連業務に関して帳簿を設け、その収入に関する事項を記載しなければならない。
3 通関業者は、通関業務に関し税関官署又は財務大臣に提出した申告書、申請書、不服申立書その他これらに準ずる書類の写しを、その作成の日後5年間保存しなければならない。
4 認定通関業者は、通関業務の従業者に異動があった場合であっても、その者の氏名及びその異動の内容に係る財務大臣への届出を省略することができる。
5 通関業者は、その取扱いに係る通関業務の件数、これらについて受けた料金の額その他通関業務に係る事項を記載した報告書を、その事業年度ごとに、翌年6月30日までに財務大臣に提出しなければならない。

 

第6問 次の記述は、通関士の資格に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。すべてを選びなさい。

1 通関士試験に合格した者は、その受験地を管轄する税関の管轄区域内においてのみ、通関士となる資格を有する。
2 財務大臣の確認に係る届出に関する書面には、当該届出に係る者が通関業法第6条第1号から第9号までに規定する欠格事由に該当しないことを証する書面を添付しなければならない。
3 通関業者は、その営業所において通関士として通関業務に従事させている者について、当該通関業者の他の営業所において通関業務に従事させようとする場合には、改めて財務大臣の確認を受けなければならない。
4 通関士試験に合格した者であって、通関業者の従業者として通関業務に2年間従事していない者は、通関士となることはできない。
5 精神の機能の障害により通関業務を適正に行うに当たって必要な認知、判断及び意思疎通を適切に行うことができない者は、通関士となることができない。

 

第7問 次の記述は、通関士の設置に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選びなさい。

1 通関業者は、営業所の新設の許可の条件として、その取り扱う通関業務に係る貨物について一定の種類の貨物のみに限る条件が付されている営業所については、当該営業所において取り扱う貨物の件数の多少にかかわらず、通関士を置くことを要しない。
2 通関業者は、通関士を置かなければならないこととされる営業所ごとに、通関業務に係る貨物の数量及び種類並びに通関書類の数、種類及び内容に応じて2人以上の通関士を置かなければならない。
3 通関業者の営業所の責任者は、通関士でなければならない。
4 通関業者は、その取り扱う貨物に係る通関業務の内容が簡易かつ定型化されていない場合であっても、当該貨物が特定の輸入者のものに限られているときは、当該貨物を取り扱う営業所に通関士の設置を要しない。
5 通関業者は、通関士を置かなければならないこととされている営業所に設置した通関士が通関士の資格を喪失し、当該営業所に通関士を置かない状況に至ったとしても、その後当該営業所に通関士を設置することを要しない。

 

第8問 次の記述のうち、通関業者及び通関士の義務に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選びなさい。

1 通関業者は、通関業務の料金の額を営業所において依頼者の見やすいように掲示しなければならないが、掲示する料金表の様式及び掲示場所については、社会通念上妥当と考えられる方法により各通関業者が自由に定めることとして差し支えない。
2 通関業者は、通関士が通関業務に従事している営業所における通関業務として、他人の依頼に応じて税関官署に提出する修正申告書について、通関士にその内容を審査させなければならない。
3 通関業法第19条(秘密を守る義務)に規定する「通関業務に関して知り得た秘密」とは、通関業務を行うに当たって依頼者の陳述又は文書等から知り得た事実で一般的に知られておらず、かつ、知られないことにつき、依頼者又はその関係者に利益があると客観的に認められるものをいう。
4 法人である通関業者の通関士は、あらかじめその通関業を担当する役員の許諾を得た場合には、その通関士の名義を他人に通関業務のために使用させることができる。
5 通関士は、通関士の信用又は品位を害するような行為をしてはならない。

 

第9問 次の記述は、通関業法第15条に規定する更正に関する意見の聴取及び同法第16条に規定する検査の通知に関するものであるが、その記述の誤っているものはどれか。一つを選びなさい。

1 通関業者が他人の依頼によりその者を代理して行う保税展示場に外国貨物を入れることの申告があった場合において、税関長は、税関職員にその承認に関し当該外国貨物につき必要な検査をさせるときは、当該通関業者又はその従業者の立会いを求めるため、その旨を当該通関業者に通知しなければならない。
2 通関業法第15条の規定に基づく更正に関する意見の聴取があった場合における通関業者による意見の陳述については、文書又は口頭のいずれによっても差し支えないとされている。
3 通関業者の行う通関手続に関し税関職員による関税法第67条の検査がされる場合において、税関長から当該通関業者に対して当該検査の立会いを求めるための通知があった場合には、当該通関業者又はその従業者は当該検査に立ち会わなければならない。
4 通関業者が他人の依頼によりその者を代理して行った納税申告について更正をすべき場合において、当該更正が、計算の誤りに基因するものであるときは、税関長は、納付すべき関税の額の増減に関わらず、当該通関業者に対し、当該計算の誤りに関し意見を述べる機会を与えることを要しない。
5 通関業者が他人の依頼によりその者を代理して輸出申告をした場合において、税関長は、税関職員に当該申告に係る貨物につき必要な検査をさせるときは、当該通関業者又はその従業者の立会いを求めるため、その旨を当該通関業者に通知しなければならない。

 

第10問 次の記述は、業務改善命令及び通関士に対する懲戒処分に関するものであるが、その記述の正しいものはどれか。一つを選びなさい。

1 通関業法第19条の規定に違反して、通関業務に関して知り得た秘密を他に漏らし、又は盗用した通関士については、この行為について、同法の罰則に加えて通関士に対する懲戒処分をすることができる。
2 財務大臣は、通関業の適正な遂行のために必要があると認めるときは、その必要の限度において、通関業者及び通関業務に従事する通関士に対し、その業務の運営の改善に必要な措置をとるべきことを命ずることができる。
3 財務大臣は、通関士に対して懲戒処分をしようとするときは、審査委員の意見を聴かなければならない。
4 財務大臣は、通関士が関税法の規定に違反したときは、通関士に対する懲戒処分として、その通関士に係る通関士試験の合格の決定の取消しをすることができる。
5 財務大臣は、通関士が通関業法の規定に違反したとき、当該違反行為の内容が軽微であり戒告処分に付することが過酷に失すると認められるときは、厳重注意にとどめるものとされているが、当該厳重注意は文書によるものとされ、口頭による厳重注意は認められない。

 

3.次回の内容

「直前対策①」

 

4.関連資料と参考条文

とくになし。